FPS向けの一万円台おすすめゲーミングモニター
2021/12/31
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FPSや動きの早いアクションゲームにもおすすめの最新モニター(ディスプレイ)を基本知識からまとめてご紹介します。
「モニターを初めて買うけど何を基準に選べばいいんだろう?」「そもそもモニターについて何も知らない…」という方はこの記事を読んでいけば、モニター選びのポイントが一通りわかるようになります。
極力初めての人にもわかりやすいように書いたので、安心して読み進めてください。
この記事は全ハード対応です(PS4・PS3・Xbox・WiiU・PC)。
概要
モニターは、ゲームプレイにおいて非常に重要な周辺機器の一つです。言うまでもなく、ゲームプレイ時における視覚情報のすべてをもたらしている機器だからです。
Youtubeなどの有名な動画配信者や、プロゲーマーが自身のプレイ環境を公開していることがあります。まず目に入ってくるのがこれらモニターでしょう。
気になった方は、ご自分でyoutubeで「gaming setup」などで検索して見てみてください。ほぼ間違いなく全員がモニターでプレイしています。少なくともTVでプレイしている方はまずいません。
ゲームプレイにこだわる人ほど確実にモニターでプレイしています。なぜかというと、モニターはゲームの有利不利にはっきりと影響するためです。
適切なモニターを選ばないと、視認性やコントローラーの入力との操作遅延(ラグ)、表面の光の反射、映像の滑らかさなどに差がでます。言うまでもなく、FPSゲームなどではかなり不利です。
また、モニターがおそまつな物では、最新のゲーム機が持つ本来のポテンシャルを存分にいかせず、ゲーム体験の面でも大きな損をしています。
モニターはプレイ環境の中でも、率先して揃えておきたい優先度の高いアイテムです。
ヘッドホンやヘッドセットと同じように、ゲーム以外の娯楽(映画鑑賞や、通常のPC作業)でも使えるため、コストパフォーマンスの高さの面でもおすすめです。
ゲームのプレイ環境におけるモニターがいかに重要か、なんとなくわかって頂けたでしょうか。
それでは、具体的なモニターの選び方について解説します。
モニターの選び方
何を基準にモニターを選ぶべきかを、最小限に絞ってみました。見るべきなのは主に以下の項目です。
- サイズ
- リフレッシュレート
- 応答速度
とりあえず最重要なのはこれだけです。
一応、付随の基本知識についても触れていくのでご安心を。では一つずついきましょう。
サイズ(大きさ)
モニター選びにおいてサイズは重要です。ここではサイズ選びの基本や、「アスペクト比(画面比)」などもあわせて解説していきます。
サイズの単位「インチ」ってなに?由来は?
まず単位について。モニターのサイズは何インチとかって表現されますよね。これはどこの長さなのかというと、本体の対角線の長さのことなんです。1インチは約2.54センチです。
ちなみにインチ(inch)はアメリカの長さ単位ですが、これは主にTVがアメリカから輸入されてきた時の名残です。日本の家電売り場とかの「40型」もイコール「40インチ」です。
画面のアスペクト比について
アスペクト比とはつまり縦横の長さの比率のこと。モニター・TVには正方形っぽいタイプと長方形っぽいのがありますよね。
このアスペクト比について非常にわかりやすく解説している動画をご紹介します。
まとめると、現在市場にある主なモニターの画面比は
- 16:9(ワイド):PCやデジタルTVなど
- 4:3(スタンダード):アナログTVなど
- 16:10(新ワイド):プロジェクターなど
となっており、ゲーム用では「16:9(ワイド)」か「16:10(新ワイド)」を選べば間違いありません。
「16:10(新ワイド)」はまだ定着しきっていないので、価格・流通・バリエーションが安定した「16:9(ワイド)」がいいでしょう。
同じインチ数でも画面比(後述)が異なると、サイズも異なります。
ゲームに最適なモニターのサイズは?
結論から言うと、個人用のゲーム用モニターの最適なサイズは21~24インチです。
「えっ、大きい方が広々してていいんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。確かに迫力と臨場感を優先される方は大きい物を選んでも構いません。
ただし、ゲームプレイを優先させる場合は、画面が大きすぎると隅々まで見れず、逆に不利になってしまうということを覚えておいてください。
つまり、目の移動距離が広くなってしまい、全体に気を配れなくなるということです。映画館でも前の方の席は見づらいですよね。
なので、オンライン対戦ゲームや、FPSなどをやる場合は全画面が視界に入る24インチがベストです。
モニターのサイズまとめ
ゲームプレイにおいては21~24インチサイズがおすすめです。
迫力・臨場感をどうしても重視したいという方は、お好みのビッグサイズでOK。
アスペクト比はとりあえず16:9(ワイド)を選んでおけば問題なし。
応答速度
応答速度はゲームプレイ上では最重要項目かもしれません。
応答速度とは、コントローラーでなんらかの入力をした際に、操作が画面に反映されるまでの遅延時間のことです。
単位は「ms(ミリ秒、1/1000秒)」で表され、数値が小さいほど遅延が少なくなります。例えば、8msのモニターより1msのモニターの方が反応時間が良いという感じです。
液晶のTVなんかは実は入力遅延がとても大きいです。あなたがもしTVでゲームをやっていて、操作にモッサリ感を感じているならそれが原因の可能性があります。
今は応答速度1msのモニターが存在します。ゲーム用途ならそれを選べればベストですね。
リフレッシュレート
これはモニターの画面が1秒間に何回画面を更新できるかかということです。
単位はHz(ヘルツ)で表します。1秒に60回更新するなら60Hzとなります。アニメーションの1秒間に何コマ流れるかみたいなもので、これは動きの滑らかさに関係してきます。
最近のゲームでもFPS(フレームレート)とか言いますよね、あれと同義と考えてOKです。
参考動画もご覧ください。タイトルの通り2倍速での視聴がわかりやすいです。
一般的なTVなどは60Hzが主流です。ゲーム用で買うなら120Hz以上のディスプレイをおすすめします。
リフレッシュレートが低いと画面がチラつきますし、最近のゲームはフレームレートの高い作品が多いので、本来の性能を存分に発揮させるためには、ぜひ120Hz以上の物を選ぶようにしましょう。(PS4 proなら、なおのこと)
ただ、120Hzのものは生産がストップして逆に高価なので、ラインの安定している144Hzのものを選ぶのがおすすめです。
パネルの光沢
モニターの表面の仕上げには2種類あります。グレア(光沢)とノングレア(非光沢)です。
基本的にはノングレア(非光沢)がおすすめです。グレア(光沢)は見栄えはいいのですが、光が反射するため、視認性が下がります。
その他のモニター基礎知識
モニターを選びを左右するほどではないものの、一応知っててほしい項目を説明しておきます。
モニターの種類
モニターには主に3種類あります。
- ブラウン管
- 液晶
- プラズマ
結論からいうと、あなたが選ぶべきは液晶モニターです。市場で最も支配的シェアを占めている種類でもあります。
プラズマは性能はいいですが、価格が高く、マイナー気味です。3D対応機種も一時期話題になりましたが、結局市場には根付きませんでした。
ブラウン管は画質が悪く、ゲーム機本来が持つポテンシャルを発揮できません。なぜならHDMIケーブルに対応していないからです。
HDMIとは映像音声デジタル出力形式で、現在どのゲーム機でも使われている標準規格です。
もしあなたが今ブラウン管TVなどでゲームをプレイしているなら、すぐにでも液晶モニターを検討すべきです。
上の図は、左がPS3に初期でついているケーブル(つまりブラウン管用の3色ケーブル)で出力した映像、右がHDMIで出力した映像になります。
精細さの違いがはっきりとわかると思います。文字が潰れていて見えないと感じたことはありませんか?原因は間違いなくここです。ブラウン管TVでプレイしているなら、すぐにHDMI出力対応のモニターに買い替えましょう。
HDMIケーブルも持っていなければ一緒に購入しましょう(PS3には標準で付属されていません)。下記商品は全ハード対応です。
きっと初めて見た時はPS2→PS3移行時並みに感動するはずです。
さて、話を戻します。モニターの種類についてですが、コストパフォーマンスと商品の豊富さで選ぶならやはり液晶一択になります。
対応端子
モニターとハードを接続する端子については、すぐ上でも述べた通り、基本的には「HDMI端子」を使うことになります。
PS3・PS4・Xbox 360・Xbox One・WiiU・PCのどのハードでもHDMI端子を使います。↓接続口(ポート)はこんな形のですね。
HDMIケーブルのポートはまともなモニターならまず付いていますが、気になるなら確認すると良いでしょう。
一方で、3色ビデオケーブルのポートはもはや対応していないモニターも多くなってきて、画質的にもすでにオワコンなので、この際にHDMIに乗り換えましょう。
映像の解像度
解像度とは、簡単にいえば「画像の密度」のことです。
下記の画像を見てください。解像度の高い画像と、低い画像の比較です。
解像度の違いは、大きなサイズの画面で映像を出力する際に、最も顕著にあらわれます。なので、普通に個人用サイズのモニターを選ぶ場合は気にしなくてOKです。
ちなみにPS3とPS4の映像面の最大の違いも解像度にあります。PS4の方が、より粒度のある高精細な映像が出力可能というわけです。
4Kってなに?
近頃話題の「4K」は、より高密度な解像度のことです。自慢の高精細さを活かすため、モニターのサイズ自体もかなり大きめな商品ばかりです。
画面サイズが大きいと迫力はありますが、FPSなどでは不利なため、4Kは避けた方が無難です。4K出力に対応したタイトルもまだ多くありません。現在の市場の主流は「フルHD(フルハイビジョン)」です。
4Kモニター/テレビについては、下記の専用記事で、詳しく解説しています。
視野角
モニター内の映像を、正面からどれくらいの角度まで観ることができるかどうかの指標です。「160度」などの度数で示します。
視野角は左右だけでなく、上下にも存在します。
視野角は、リビングに置いて家族で毎日使うTVを選ぶような時は気にする必要がありますが、個室用にゲーミングPCモニターを選ぶのであれば、そこまで気にかける必要はありません。
パネルの種類
モニターを選んでいると、TNパネル、VAパネル、IPSパネルなどの単語を見たことがあると思います。これは専門的にいうとパネルの駆動方式の違いです。
各パネル駆動方式の特徴は以下の通り。
- TN:応答速度に優れ、消費電力も低いが視野角が狭い。
- VA:応答速度そこそこ、視野角そこそこ。TNとIPSの中間。
- IPS:視野角に優れ、応答速度は低め。
他にも発色数や輝度など細かい部分で異なりますが、画面を並べて見比べても素人では区別がつかない程度です。
応答速度などは別個で表示されている場合が多いので、そこだけチェックすれば大丈夫です。
現在はどのモニターも高品質で基本的にどのパネル駆動方式のモニターを買っても大きなアタリハズレはないと考えていいでしょう。
スピーカーはこだわる必要なし
モニター選びの際はスピーカーにこだわる必要はありません。というか期待してはいけません。音声出力はあくまでオマケ程度という商品が多いため、音質にまったく期待できないのです。
そもそも他の方のレビューなどを見ていくとわかりますが、多くのモニターにはスピーカーが付いていません。モニターは映像出力が専門なためです。まして「音質がいいモニター」なんてものは市場ではキワモノ扱いです。
そこにこだわってしまうと価格帯が高くなり、選択肢も狭まってしまいます。モニターのスピーカーについては割り切ることを強く推奨します。
では音声は捨てるのかというと、違います。
音質はヘッドホンなどの音声専門機器に任せましょう。モニターに外部のヘッドホンなどを接続して使うのです。映像・音声はそれぞれの専門機器があります。
各種の調整機能
昨今のモニターには高さや角度など、設置時の細かい調整が出来る機能がついています。まれにこれらの機能がない商品もあるので、一応確認しておきましょう。
垂直の角度調整をチルト、水平の角度調整をスイベルといいます。
ピボット機能はあると便利
モニターの向きを変えられる機能をピボット機能といいます。上位モデルにしかついてないことが多いです。
モニターの縦置きは、サイトの閲覧時などに1ページの上から下まで丸ごと映るので想像以上に便利ですよ。モニターをPCにも繋げる予定があるなら、ぜひ欲しい機能です。
モニターの選び方まとめ
画面サイズ:21型~24型推奨
リフレッシュレート:144Hz以上
応答速度:1msがベスト
表面の仕上げ:ノングレア(非光沢)
他はそこまで重視する必要なし。
これらの条件を満たしたものであれば、まずハズレないでしょう。
当サイトの厳選おすすめゲーミングモニター
上の条件を全て満たしたおすすめモニターをご紹介します。
アマゾン売れ筋ナンバーワンの超人気モニター
画面サイズ | 24インチ(フルHD) | 表面仕様 | ノングレア(非光沢) |
応答速度 | 5ms | リフレッシュレート | 60Hz |
アマゾンをはじめ各所で一番人気のゲーム向けモニターがこのBenQ製のモニターです。BenQはプロゲーマーの使用率も高いことで有名です。
BenQのモニターは、フリッカーフリーという独自機能によって、画面のちらつきを軽減し、長時間プレイでの目の負担を和らげます。ブルーライト削減機能も付いてます。
ブラックイコライザー機能は画面内の暗い部分を明るめに表示する機能です。これによってゲーム内の暗い部分の視認性が上がりプレイングで有利に。
他にも画面の縦横の角度調整などはもちろん一通り最低限の機能はついています。
ただし、こちらは「スタンダード」モニター。当サイトがここまで説明した全ての条件を満たすモニターは次に紹介する上位互換の「ゲーミング」モニターの方です。
上位互換バージョン
画面サイズ | 24インチ(フルHD) | 表面仕様 | ノングレア(非光沢) |
応答速度 | 1ms | リフレッシュレート | 144Hz |
下位互換である「スタンダード」モニターの機能は全部踏襲しつつ、応答速度やリフレッシュレートをゲーム用に極限まで高めた人気ナンバーワンの「ゲーミング」モニターがこちらです。
高さの調節機能や、画面を立てたり寝かせたりのピボット機能も搭載。アクションゲームはもちろんFPSにも最適な一押しモニターです。
「スタンダード」より少し高めですが、後から気になって買い替えるなら、最初からこちらを購入した方がいいかもしれません。
当サイト一番のおすすめモニター。
あらゆる要件を満たした高スペックモニター
画面サイズ | 24インチ(フルHD) | 表面仕様 | ノングレア(非光沢) |
応答速度 | 1ms | リフレッシュレート | 60Hz |
応答速度に優れるASUSのモニターには「Game plus」というゲーマー向けの面白い補助機能がついています。
例えば、FPSでは画面の真ん中に照準ポインタを常時出したり、タイムリミットを計測するための時間表示機能も。ボタン一つでオンオフ可能です。
ただ、こちらはリフレッシュレートが60Hzなため、推奨条件を全て満たしたのは上位互換のモデルとなります。
上位互換バージョン
画面サイズ | 24インチ(フルHD) | 表面仕様 | ノングレア(非光沢) |
応答速度 | 1ms | リフレッシュレート | 144Hz |
下位互換モデルと名前はよく似ていますが、こちらはれっきとした上位バージョンです。もちろん全ての機能を含みつつピボットや昇降の機能などもプラスで付いています。
コストパフォーマンスに優れる評価の非常に高いモニター
画面サイズ | 24インチ(フルHD) | 表面仕様 | ノングレア(非光沢) |
応答速度 | 1ms | リフレッシュレート | 144Hz |
特徴はなんといってもMOTION240という独自機能により疑似的に240Hzを実現する点です。フレーム間に黒画面を挟むことにより、残像間の少なく視認性の良い画面を生み出しているとのこと。
紹介した中では一番値段が安いのも大きなメリットです。
人気モニターランキング
Amazonのモニター売上ランキングも参考になります。今どんなモニターが人気なのか、選び方の指標にしてみるのもいいかもしれません。
Amazonでは他にも、パネル種類や解像度などの細かい条件で絞り込むこともできます。
おすすめモニター関連商品
あると便利な関連グッズもご紹介します。
モニター机上台
デスクボードを置けば、机の上のスペースをより広く確保できます。引き出しがあるタイプだと、収納にも便利ですね。
モニターアーム
フレキシブルアームがあれば、姿勢に合わせたモニターの位置調整や、収納面でも便利です。
エルゴトロンのモニターアームは特に人気が高く、保証も10年と耐久性は折り紙つき。こちらは32インチのモニターまで対応しています。
HDMI切替器(AVセレクター)
モニターにはゲーム機の他にPC画面も出力したいけど、HDMIの接続ポートが足りないorいちいち付け替えるのが面倒という方には「切替器」がおすすめです。
切替器ならモニターに複数の機器を同時に繋いでおくことができ、ボタン一つで瞬時に画面を切り替えられます。スプリッター、AVセレクターなどとも呼ばれています。
最後に
いかがだったでしょうか。めちゃくちゃに長い記事だったので、読むのは大変だったかもしれないですね。
でもその分、物凄く吟味した内容が詰まっているので、わからないことがあれば何度でも確認してみてください。
このページが、あなたのモニター選びの助けになることを願っています。