CoDのリスポーンシステムの仕組みとクソリスが発生する理由
2016/08/11
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CoD(コールオブデューティー)シリーズのリスポーンの仕組みをご紹介します。
近年のCoDシリーズすべてに通用する内容かと思うのでご参考にどうぞ。
目次
概要
FPSにおいてリスポーンは切っても切れない重要なシステムです。
CoDも新作がでるたびにリスポーンが言及され、パッチもかなりの頻度であてられます。
ユーザーにとっても開発側にとっても、リスポーンシステムは最も重要な懸案事項の一つと言えるでしょう。
ちなみに「リスボン」ではありません。リスボンはポルトガルの首都です。
リスポーン基本用語集
解説に入る前に本記事に出てくる単語をちょっとおさらいしておきましょう。
スポーン…最初にプレイヤーが出現すること。初期配置。
リスポーン…プレイヤーが復活すること
リスキル…復活したての敵をキルすること
リスボン…ポルトガルの首都
CoDシリーズのリスポーンシステム
CoDシリーズは毎年新しい作品がでますが、シリーズを貫くリスポーンシステムの根幹はほとんど変わっていません。
シリーズによって、強弱の変更こそあれど、そのロジックはすべて同じと考えていいでしょう。これからご紹介します。
リスポーンシステムのロジック
「リスポーンは完全にランダムであって法則などない」
よく言及されるこの説は、半分正しく、半分間違いです。
リスポーンする場所には一定のロジックが存在します。ロジックとはつまり条件です。
リスポーン位置は下に紹介するいくつかの条件によって、配置が決定されます。
一つ一つ見ていきましょう。
ロジック①敵の視界外
まず最初に、非常に優先度の高いロジックとして「敵の視界外」ということが挙げられます。
「敵の視界の中でリスポーンしない」
開発側は間違いなくこのロジックを最重視しています。なので、敵がリスポーンする瞬間は基本的に見ることができません。
ただし、このロジックは間に壁一枚挟んであるだけの場合でも適用されてしまうので注意です。特にFFAなどのリスポーン地点を多めに確保しなければならないルールで多発します。
「とにかく生まれている瞬間が見えなければいい」ということが機械的に定義づけられているようです。
※「敵の視界外」というのは、敵プレイヤー以外にも、セントリーガンなどの敵タレットや、敵が操作する兵器の視界も含まれます。タレットが見張っている攻撃範囲には基本的にリスポーンしません。
ロジック②味方の近く
リスポーン位置には味方のいる位置が深く影響しています。
これは裏を返せば「敵の少ないエリア」とも言うことができます。味方のいるエリア≒安全なエリアというロジックがあり、リスポーン直後の交戦を避ける意図があります。
ロジック③オブジェクトの近く
チームデスマッチ以外のオブジェクトルール(目標物の破壊などが存在するルール)において、オブジェクトはリスポーンロジックに強い影響力を与えます。
例として、ドミネーションの場合は自軍の占有する旗の近接エリアにリスポーンすることなどが挙げられます。
ロジック④前回と違う場所
リスポーンは前回のリスポーン場所とは違う場所を優先的に探すロジックがあります。
CoDのようなハイペースな作品だと、数秒単位で交戦地点が変わるため、元の位置では敵が近すぎたり、味方が近くにいない場合があるためです。
ただし、このロジックに限っては他のよりも優先度は低めです。安全にリスポーンできる位置が少ないとロジックが判断した場合は、前回と同じ位置にも配置されます。
……以上がCoDシリーズのリスポーンロジックの根幹となります。
非常にシンプルですが、これらを覚えておくと索敵や立ち回りの際に役に立つことでしょう。
クソリスについて
前述の条件を満たさないようなリスポーンが時々発生します。いわゆる「クソリス(くそリスポーン)」と呼ばれる代物です。
敵の視界内で、敵地の中央で、敵の隣で…など。
開発側はこれを避けるために、リスポーンロジックを構築しています。
クソリスが起こる理由
リスポーンは前述のロジック通りに行われていますが、時々そのいずれも満たせない状況になった場合にクソリスが起こってしまいます。
クソリスは特にリスポーン位置が固定されがちなオブジェクトゲームで起こりやすく、あらゆる場所を敵が見ている、自軍の陣地が占領されているなどの状況で発生します。
クソリスが多い理由
「クソリスばっかだな!」と憤慨しているプレイヤーが時々いますが、ゲーム中はリスポーンロジックが100%働いているので、実際のところは体感ほどクソリスは起こっていないはずです。
100回リスポーンすれば、クソリスは多くも10回程度が現実でしょう。
数が少ない分、印象に残りやすいのがクソリスが多いと感じる一番の理由です。
例えば時計を見ると4:44をよく目にすると思ったことはないですか?感覚としてはそれに近いです。
特別な体験は記憶に残りやすいということです。
リスポーントラップ
リスポーンのしくみは悪用すると大変なことになります。
リスポーン位置を意図的に調整・固定しリスキルを繰り返すという「リスポーントラップ」をご紹介します。
過去作CoD:MW3のマップ「Terminal」での悪名高いリスポーントラップ。
特定の位置にいると、同じ個所に延々とリスポーンしてしまうというロジックの抜け穴をついたキル稼ぎです。
やられる側はたまったものではないですね。もしやられたら、すぐに部屋から抜けることをおすすめします。
このような悲劇を起こさないために、開発側は日々リスポーンアルゴリズムの改良を行っているわけです。
リスポーン位置を指定するアイテム
CoDの過去作には任意の場所にリスポーンできるというアイテムが存在しました。
戦術マーカー、またはトーチと言われるアイテムで、上記のリスポーントラップや談合と呼ばれる不正行為のお供として使われていました。
悪名高かったこの装備は近年のCoDでは廃止されています。
※談合とは、違うチームに入った相手と協力してヘッドショットなどのチャレンジ消化を行うことです。ブースト行為とも呼ばれ、公式で明確に禁止されています。余談ですが、談合潰し動画は当時ものすごく流行りました。
参考動画
本記事は下記動画を参考にしました。英語がわかる方は視聴してみるといいでしょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
リスポーンシステムはCoDほか、FPSにおける基本知識です。
リスポーンを味方につけることで、あなたの戦績はまだまだ上がるはず。
知識を活用して、腕を磨きましょう。
リスボンはポルトガルの首都です。
Comment
リスボンはポルトガルですね
ポルトガルの首都は不覚にもワロタ
なんか伝わりずらい
もうちょっと完結に書いて
100回に2回ぐらいの確率でリスボンにリスポーンする仕様を導入。
まさにクソリス。